プレゼン審査の精神的苦痛
企画書が通ったら,プレゼン審査を通過しなくてはなりません.
正直,一番きついです.
審査員から,とても厳しい質問が飛んできます.
プレゼンの練習だけではなく,質疑応答対策をしっかり行いましょう.
どういう質問が飛んでくるのかをある程度予測し,対策を立てるようにしましょう.
最近(2013年時点)では,プレゼン審査の様子がニコニコ生放送で放送されますが,
辛口なコメントなどはかなり精神的に響きます.
心臓に毛が生えている人ではないと厳しいかもしれません.
ただ,そういうコメントをしっかりと受け止め,どういうところが面白いと感じてもらえたか,
どういうところが審査員にわかってもらえなかったかをしっかり受け止めることによって,
たとえ落ちたとしてもなにかしら得られるものはあると思います.
トラウマものの経験をする場合もありますが,ここをクリアするとグッと賞をとれる可能性が近づきます.
それとニコニコ生放送はしっかりと予約しておきましょう.
プレゼン,質疑応答の様子などを録画しておいて,今後のプレゼンに活かすのはとても重要です.
プレゼン審査時のプロトタイプについて
プレゼンですが,プロトタイプを作ってくるチームの勝率はかなり上がりますが,
ただプロトタイプを作ればいいというわけではなく,
その作品の面白さの本質を表現したプロトタイプを作成するべきです.
それ以外の場合,無理にプロトタイプを作成する必要はあまりないかもしれません.
近年(2013年現在)ではプロトタイプがなくても,プレゼン審査に受かっている場合があります.
プロトタイプを作るよりは,プレゼンテーションに力をいれましょう.
決して,1日で作ったパワポで発表しないように…絶対だぞ!!
プレゼン内容について
プレゼンテーションでは,この作品を作成することによって,
- どういう体験ができてそれがどう面白いか.
- それを実現するための機構
を150秒で短く簡潔に説明できるといいです.
1.どういう体験ができてそれがどう面白いか.
今回のバーチャルロープスライダーの場合,
ロープスライダーをVR空間や,本来ならロープスライダーできないようなところでロープスライダーをするという,
ロープスライダーをVRによって拡張するというコンセプトを発表しました.
結果的にですが,それがプレゼン審査を通過した一つの理由だと思います.
2.それを実現するための機構
そして,実現したい複雑な現象や作品を,単一の簡潔な要素に分解し,
それぞれをどうやって実現するかを考えていきましょう.
今回のバーチャルロープスライダーの場合,現実のバーチャルロープスライダーにはどういう要素があるか
(「ロープにつかまって進んでいる感覚」,「終点で体が振られる感覚」,「その後戻る感覚」)
を考えて,ひとつずつ分解していき,それぞれをどういった機構で再現するかということを考えるという作業を行いました.
また,加えて「安全性についてきちんと考えてますアピール」をしてプレゼンするとプレゼン審査通過率が増します.
この辺は,企画立案段階でかなり詰めれていると思うので,あとはそれを実際に審査員の前で発表するだけです.
スライドについて
見づらいスライドは審査員の心証をとても悪くするので,きちんとしたきれいなスライドを作りましょう.
パワポのテンプレートを壊したり,統一性のないフォント,端がそろっていない文字列などはNGです.
ある先生が言っていたことですが,文字の端がそろっていないパワポを見ると殺したくなるそうです.
相手に殺意を与えるようなパワポで発表するのはやめましょう.
プレゼン方法について
毎年,プレゼン審査時に面白いパフォーマンスをしたり,
劇風にプレゼンをしたりと非常にエンターテイメント性の高いプレゼン審査となっています.
ただ,プレゼン審査を上位で通過しているチームのプレゼンを観察する限り,
エンターテイメント性が高いプレゼン手法というだけではなく,しっかりと作品のエッセンスを伝えている,
そして質疑応答がしっかりしているチームの方が通過率が高いです.
プレゼンの方法を工夫するだけではなく,なぜそういう風にプレゼンしなければならないのかをしっかりと考えてください.
無駄にパフォーマンスして黒歴史を作るよりは,王道にプレゼンしたほうがよいかもしれません.
ただ,緊張してどもったり,噛んだりしないようにきっちり練習しておくべきです.
また,プレゼンは相手に自分の言葉を伝えなければならないものです.当然大きな声で発表しましょう.
1.まずはこれを読め
2.企画立案について
3.企画について注意すべき点
> 4.プレゼン審査について
5.書類・Web入力・メール報告について
6.実装について
7.展示について
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